目薬は薬にも
毒にもなるよ

目薬の上手な使い方

1. 目薬は薬品・化学物質の希釈液

一般に眼科で処方される点眼液は濃度が0.005-4%と非常に薄い、薬品・化学物質の希釈液です。微量の添加物質も入っています。目にとっては異物であり、害になります。ドライアイの目では角膜や結膜により影響が出やすいため、添加物フリーの点眼薬も増えてきました。

2. 目薬は必要以上に使わない

点眼薬は、眼局所に直接作用する薬です。抗生物質やステロイド剤の内服に非常に神経質になる人でも、点眼薬を意外と安易に考え、長期間点眼しています。点眼液は体への影響は少ないと思われていますが、あくまで薬であり、副作用があること、適切に使わないと耐性菌感染症や緑内障など失明の危険性があることも十分認識して医師の指示に従って点眼することが大切です。

3. 目薬の使える期間

点眼瓶に記載されている有効期限は、開封しないでおける期限です。 開封してから使用できる期間は、1週間から長くても1ヶ月です。

4. 目薬の保存方法

目薬の保存は10度〜30度の温度が良いです。冷蔵庫や常温の指示に従って衛生的に保存します。

4.目薬の点眼順序

数種類を点眼する時には、目薬の効果を良くするために、目的や薬の特徴により順番が異なります。

5.目薬の使用上の注意点

効き目を良くし、全身への影響を減らすために目頭を押さえる点眼薬もあります。
点眼後に目薬が瞼に残らない様に拭き取る時に、眼科窓口や薬局で「目の周りを拭く消毒綿」を購入すると良いです。濡れティッシュは消毒薬やアルコールが含まれているものがあり、目の周りを拭くのには適しません。 以上より、目薬は治療薬であり、正しく使わないと害になります。目薬を処方された時には、正しい点眼法や保存法を医者や調剤薬局で聞いて使用する事が大切です。