アレルギー性結膜炎

目が痒い、めやにが出る、赤くなった、まぶたが腫れた

上記の症状がある方は、結膜炎(細菌性、ウィルス性、アレルギー性)、結膜下出血、瞼の炎症(麦粒腫、霰粒腫、眼瞼炎)の可能性があり、治療が必要になります。

1. 病態・疫学

アレルギー性結膜炎は、アレルゲンに対する過敏反応によって実にされる結膜炎の一種です。花粉、ハウスダスト、ペットの毛、食物など、さまざまな物質によって生じます。

日本人の約15~20%がかかっていると推定されており、近年ますます患者数は増えています。

2. 症状

  1. 目のかゆみ アレルギー性結膜炎では、目の表面にある結膜が炎症を起こすために目がかゆくなります。 かゆみが強い場合は、かきすぎによって炎症を悪化させるため注意が必要です。
  2. ごろごろ アレルギー反応により瞼の裏の結膜に粒状の盛り上がりができます。これがまばたきの時に黒目(角膜)と接触することによって生じる異物感です。
  3. 目の充血 目の血管が拡張して血流が増えるため、目が赤く充血して見えます。充血は軽い場合もあれば、激しい場合もあります。
  4. 涙目 アレルギー性結膜炎では、涙の分泌が膨大になるため、涙目になることがあります。目かゆみや充血もあって、涙目になることで目の症状が悪化することもあります。
  5. 目やに 白色から透明の目やにが増える場合があります。

3. アレルギー性結膜炎の治療

通常抗アレルギー点眼薬を使用します。症状が強い場合にはステロイド点眼薬や免疫抑制点眼を用いる場合があります。症状を軽減するための抗ヒスタミン薬内服を用いることもあります。

4. アレルギー性結膜炎の予防

アレルギーの原因となるアレルゲンを遠ざける工夫をすることである程度軽減できます。何年もの間花粉症を繰り返している場合は花粉が飛び始める少し前から抗アレルギー点眼薬を使うことで症状を軽減することができます。

上記の症状がある場合は、アレルギー性結膜炎の可能性があります。 早めに眼科専門医に相談し、正しい治療を受けることが大切です。